こんにちは、大分県大分市のホームヘルパーの事業所である訪問介護のみかた、介護支援コンサルタントの秦です。
「要介護2の親にヘルパーを頼みたい。料金はいくらかかるんだろう?」と疑問を感じていませんか。
ヘルパー料金は、介護保険から給付されるお金をもとに決定していきますが、初めて頼む場合は悩んでしまいますよね。
今回は、要介護2のヘルパー料金はもちろん、区分支給限度額や在宅介護の費用相場、さらに在宅介護をする注意点についてお話します。
要介護2とは
そもそも、要介護2とはどのような状態を意味するのでしょうか?
要介護1や要介護3との違いについても、ご紹介します。
要介護2とは「1人で日常生活を送るのが難しい状態」
要介護2とは、「1人で日常生活を送るのが難しい状態」を指します。
食事などは1人でできるものの、着替えや歩行などに介護が必要など、一部分でサポートが必要な状況といえるでしょう。
また、身体が思うように動かない要介護2の方ですが、ホームヘルパーなどの介護保険サービスを利用すれば一人暮らしは可能です。
ヘルパーは、入浴介助などの身体介助サービスや食事の用意などの生活援助をサービスを行ってくれるので、一人暮らしをしたい方にもぴったりでしょう。
要介護1や要介護3との違い
要介護2と混同しやすい状態として、「要介護1」や「要介護3」があります。
- ・要介護1:日常生活の一部において介護が必要な状態
- ・要介護2:日常生活の多くの面で介護が必要になる状態
- ・要介護3:日常生活のほぼ全てに介護を必要とする状態
【要介護1の補助金リスト】受けられるサービス・一人暮らしの可否も解説
要介護2の区分支給限度額は?
区分支給限度額とは、介護保険から給付される1ヶ月あたりの上限額のこと。
介護度に応じて金額が定められており、要介護2の区分支給限度額は以下の通りです。
区分支給限度額 | 自己負担額(1割) | 自己負担額(2割) | 自己負担額(3割) | |
要介護2 | 197,050円 | 19,705円 | 39,410円 | 59,115円 |
ヘルパーサービスを含む介護サービスの利用料金が、197,050円を超えなければ、自己負担額1~3割でサービスを受けられます。
自己負担額は所得に応じて決定され、自己負担額を超えた利用料金は全額自己負担となるので、注意しましょう。
要介護2のヘルパー料金はいくら?
ヘルパー料金は、先ほどご紹介した区分支給限度額や自己負担額を考慮しながら、自由にサービスを選んで決定するのが一般的でしょう。
以下は、介護保険が適用されるヘルパーのサービスと料金です。
【身体介護】
区分名 | 時間 | 利用料 | 自己負担額(1割) | 自己負担額(2割) | 自己負担額(3割) |
身体1 | 20分~30分 | 2,750円 | 275円 | 550円 | 825円 |
身体2 | 30分~1時間未満 | 4,360円 | 436円 | 872円 | 1,308円 |
身体3 | 1時間~1時間30分未満 | 6,370円 | 637円 | 1,274円 | 1,911円 |
【生活援助】
区分名 | 時間 | 利用料 | 自己負担額(1割) | 自己負担額(2割) | 自己負担額(3割) |
生活2 | 20分~45分未満 | 2,010円 | 201円 | 402円 | 603円 |
生活3 | 30分~70分未満 | 2,480円 | 248円 | 496円 | 744円 |
【介護予防相当訪問介護サービス】
区分名 | 基本単位 | 利用料 | 自己負担額(1割) | 自己負担額(2割) | 自己負担額(3割) |
週1回程度 | 1,176 | 11,760円 | 1,176円 | 2,352円 | 3,528円 |
週2回程度 | 2,349 | 23,490円 | 2,349円 | 4,698円 | 7,047円 |
週2回を超える程度 | 3,727 | 37,270円 | 3,727円 | 7,454円 | 11,181円 |
例えば、30分~1時間未満の身体介護サービスを、週6回受ける要介護2の方のヘルパー料金は以下の通りです。
【ヘルパー料金(1割負担)】
436円 × 週6回 × 月4回=10,464円
株式会社クローバーでは、長年現場に携わってきた経験をもとに、ヘルパーの料金に関するオンラインセミナーも開催することができます。
お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
要介護2における在宅介護の費用相場
家計経済研究所の調査では、要介護2における在宅介護の費用相場は、1ヶ月あたり平均44,000円とされています。(参照:家計経済研究所)
【要介護2における在宅介護の費用内訳】
- ・介護サービスへの支出:14,000円
- ・介護サービス以外の支出(医療費やおむつ代など):30,000円
一方、介護施設を利用した場合は、施設にもよりますが1ヶ月あたり5〜30万円ほどかかるとのこと。
費用をできるだけ抑えたい方は、在宅介護を選択するのがおすすめでしょう。
要介護2で在宅介護をするメリット
「要介護2の親を、在宅介護するか迷っている」という方は、以下2つのメリットを確認してみてください。
- ・本人が住み慣れた自宅で暮らせる
- ・必要なサービスだけを選べる
それぞれのメリットについて解説します。
本人が住み慣れた自宅で暮らせる
在宅介護を選択することで、サポートを受ける本人が住み慣れた自宅で暮らせます。
家族と一緒に過ごせるうえ、ご近所付き合いや友人関係も継続できるので、精神面で負担がかかりづらいでしょう。
環境に大きな変化がないことは、介護を受ける方にとって大きなメリットといえます。
必要なサービスだけを選べる
在宅介護なら、自由にサービスを選ぶことができるので、必要最低限の費用で介護をすることが可能です。
「家族で介護をできるため、日中の食事や服薬を介助してほしい」など、細かい希望もヘルパーを利用することで叶えられます。
具体的にどんなサービスを選べば良いのか悩んでしまったら、信頼できるホームヘルパーの事業所に問い合わせてみるのも良いでしょう。
要介護2で在宅介護をする注意点
要介護2で在宅介護をするときは、以下2つのポイントに注意しましょう。
- ・負担を軽減する制度を利用する
- ・介護の負担を抱え込まない
それぞれの注意点についてお話します。
負担を軽減する制度を利用する
何かとお金がかかりがちな介護だからこそ、負担を軽減する制度を上手に利用していきましょう。
「介護休業を取得した際に一定の給付金がもらえる」「介護リフォームで補助金がもらえる」など、国や自治体によって様々な制度があります。
以下の記事では、ぜひ利用したいお得な制度を5つご紹介していますので、参考にしてみてください。
介護のお金はいくら必要?負担を軽減させる5つの制度も紹介
介護の負担を抱え込まない
介護の負担を抱え込まないことも、非常に大切なポイントです。
家族だけで介護を行う場合、移動やベッド介助などの肉体的負担や、慣れない介護に対する精神的負担を感じやすいもの。
少しでも辛くなってしまったら、1人で我慢せずにヘルパーを利用するなど、介護サービスを使ってみましょう。
株式会社クローバーでは、リモートでも参加できるオーダー型セミナーのご相談を受け付けております。
長年、現場に携わってきた経験をもとに、介護の不安を解消させていただければと思いますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
要介護2のヘルパー料金、まとめ
今回は、要介護2のヘルパー料金や区分支給限度額、さらに在宅介護をする注意点についてお話しました。
要介護2のヘルパー料金は、区分支給限度額をもとに利用したいサービスを選び、決定していきます。
必要なサービスだけを選択して、介護費用を抑えてみましょう。
介護に必要なお金について、介護の専門家に聞いてみたいという場合は、ぜひお気軽にお問合せください。