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現役のホームヘルパーに聴いた訪問介護に向いている人の特徴

2023/07/20
訪問介護のみかた

こんにちは、大分県大分市の訪問介護のみかた、介護支援コンサルタントの秦です。

「訪問介護に興味があるけれど、自分がホームヘルパーに向いているのか分からない」

「私は、ホームヘルパーとして働くことはできるかな?」

このように思っている方はいませんか?

訪問介護員(ホームヘルパー)という仕事に興味を持ちながら、自分に向いているかどうか不安があったり、具体的にどんな仕事をし、どんなやりがいを感じられるのか心配だったりする人もいるのではないでしょうか。

当社には20代から70代までのホームヘルパーが働いてくれています。男女の割合は、男性が8%・女性が92%と女性スタッフが多くを占めています。

過去に施設で働いたことのある人や、訪問介護しか経験したことのない人、以前は全く違う仕事をされていた人や、元看護師の方など様々な人が働いています。

今回は、「あなたが思う、ホームヘルパーに向いている人ってどんな人?」という質問を数名のスタッフに聞いてみました。

面白い答えが多いので、是非最後まで読んでもらえると嬉しいです。

現役でホームヘルパーとして働いている人に聞いた、ホームヘルパーに向いている人とは?

人と話すのが好きで、コミュニケーションをとるのが得意な人

一人目は、60代前半のIさん(女性)に聞いてみました。

ご利用者さんの中には、1日に話をする相手が訪問して来たホームヘルパーだけという方もいて、おしゃべりを楽しみたいというご利用者さんも多いです。

そのためホームヘルパーに向いていると思うのは、「人と関わることが好きで明るく接してくれる人、そしてコミュニケーションをとるのが得意で聞き上手な人は訪問介護に向いていると思います。」と話してくれました。

「また、職場の人との連携や、家族の対応にも必要になるため、コミュニケーション能力は介護職で大切な能力のひとつですね!」と笑顔で教えてくれました。。

あまり話さず(口下手)で、コミュニケーションが苦手な人

一方で、ここで面白かったのが、

二人目の20代後半のYさん(女性)は、

「あまり話さず(口下手)で、コミュニケーションが苦手な人」が向いていると、Oさんとは反対の答えだったのです。

Yさん曰く、

「私はコミュニケーションも苦手だし、はまり話す事は出来ないけど、ご利用者さんから感謝されることも多いですし、仕事は楽しくさせてもらっています。」

自分なりに考えたら、ご利用者さんの多くはおしゃべりが好きな人が多く、作業を一緒に行っていてもずっと話をしてくれます。

「だから私はその間ずっと、あいづちを打ちながら聞いています。」(たまに、聴き流すこともありますが、しっかりうなずいていますが・・・)

「頑張ってコミュニケーションをとることに意識はしていませんが、話すことが苦手なため、聴くことに集中しているのがいいのかもしれません」と話してくれました。

「また、事業所内(介護のみかた)で話しの聞き方講座や、高齢者が喜ぶ質問講座などを学べるので助かっていて、そこで習った方法を実践で活かすと、本当にご利用者さんは喜んでくれるんですよね!」

「だから、私は口下手でコミュニケーションが苦手な人こそ、ホームヘルパーの仕事に向いていると思います。」そう話してくれました。

人によって、全然違うのが面白いですよね!

責任感があり、自分で物事を考えることのできる人

次は三人目のOさん(50代半ば女性)に聞きてみました。

ホームヘルパーは基本的に1人でご利用者さんの家に訪問しサポートします。

施設などスタッフが大勢いる場合は、他の人に任せられる部分もありますが、訪問介護の場合1対1で接するので、1人ひとりが責任感を持って仕事に取り組まなければいけません。

また、必要な介護サポートを自分自身の判断で行わなければならず、他のスタッフがフォローできる環境ではないため、すべての業務に対して1人で責任を持って自分で考えながら行動する必要があります。

1人で訪問するということは、分からないことは自分で考える必要があります。ご利用者さんのことを考えて想像力を活かし喜んでもらえることを実践することも大切です。

「自分で物事を考えることが好きで、責任感を感じながら仕事に取り組める人がホームヘルパーに向いている人」と、私は思います。

確かに、責任感があり、自分で物事を考えることのできる人もヘルパーに向いていそうですね。

では、どんどん行きましょう!

子供(家族)との時間を大切にしながら、仕事と生活のオンオフがつけられる人

四人目は、30代半ばのSさん(女性)に聴いてみました。

Sさんは、介護施設で10数年働いた後に当社に転職してくれました。

施設で働いている時に結婚、そして出産して子育て中だったSさん。

施設は夜勤や早出、遅出といった勤務があり、どうしても働く時間が不規則だったそうです。

夜勤に行くときは子供から「ママ、行かないで」と泣きながら言われたことがあったそうです。

「人材不足からくる残業や休日出勤もあったっそうで、なかなか思うように子供との時間が過ごせなかった」と話してくれました。

また、夜勤などは長時間労働になり、夜勤明けはなかなか自分の生活に戻ることができず、仕事と生活のオンオフが上手に出来ませんでした。

ホームヘルパーの仕事は、まず夜勤はありません。

たまに早い時間に訪問して欲しいご利用者さんや、夜に訪問して欲しいご利用者さんはいますが、基本8:30~17:30の勤務です。

また、事業所の方針のひとつに、「自分の時間を大切にしながら働きましょう」と嬉しい決まりがあるので、

「子供の習い事の送り迎えや参観日、急に体調が悪くなった時などに安心してお休みが取れる環境を作ってくれているので、助かっています。」

子供も、私が朝も夕方も家にいて一緒に食事ができるので本当に嬉しそうです。

「なので、子供(家族)との時間を大切にしながら働きたい人は、絶対にホームヘルパーは向いている」と思います。

また「働く時間やお休みが決まっているので、生活と仕事のオンオフがとれ、自分のために時間を使うことができるようになりました。」

このように、Sさんは言ってくれました。

働く人との人間関係に疲れたけど、介護の仕事が大好きな人

五人目は40代前半のTさん(女性)です。

Tさんのホームヘルパーに向いている人の話を聴いて、9年前に当社に面談に来た時にTさんが言った言葉を思い出しました。

Tさんは面談で、「私、介護の仕事は大好きなのですが、人間関係に疲れたのでもう介護業界から身を引こうと思っています」と、疲れた表情で私に話してくれました。

施設には働く人が集まっています。そして同じ場所で同じ時間を一緒に過ごし(働き)ます。

更に、その中には様々な職種の方がいます。施設長だったり相談員、介護士だったり看護師、事務員もいれば送迎の担当の方、またケマネジャーがいる所もありますし、セラピスト(理学・言語療法士、言語聴覚士)がいる所もあります。

施設の場合は様々な職種の人が集まっているので、ご利用者さんは安心して生活が出来ると言えますが、働いている人同士は仲が良ければいいですが、どうしても人が多く集まると価値観の違いから問題が起きることが多くなってきます。

そして人間関係が悪化する、そんな話をよく聞きます。

一方で、ホームヘルパーの仕事先はご利用者さんの家です。よって滅多に他のスタッフや他の職種の人と会うことはありません。

私は、「これをスタッフ同士の人間関係が浅い」と表現しています。

訪問介護の仕事は、スタッフさんはそれぞれ訪問に出ているので、みんなで集まるのは月に1回のミーティングの時だけです。

「よって人間関係が浅いので、人間関係が壊れにくいのがホームヘルパーの仕事」だと思います。

「介護の仕事をしていて、私のように働いていく上で人間関係に悩んでいる人は多いと思います。」

「もう、介護の仕事を辞めようと思っていましたがホームヘルパーとして働き始めてもうすぐ10年です。今は、ほどよい人間関係の中で働けています。」

「私のように介護の仕事は好きだけど、人間関係に悩んでいる方はホームヘルパーの仕事をすることで悩みが解消するかもしれない、いや解消する」と私は思っています。

「介護の仕事が好きな方はホームヘルパーに向いているので、是非、一度ホームヘルパーの話を聴いてみてください。」と力強く話してくれました。

Tさん、熱い想いをありがとうございました。

さて、いよいよ今回は残り三人になりました。

65歳を過ぎても元気の人の役に立ちたいと思っている人

では、六人目、

70代前半のHさん(女性)に聞いてみました。

私が自分と同じような年代の方に伝えたいのは、「自分の介護が気になり始めた人は全員がホームヘルパーの仕事をすればいいのに!」と思っています。(少し大げさですが本当に思っています)

「だって、年齢を重ねると人と会う回数も減るし、人から感謝される数も減るのよね。」

「人と触れ合う機会が減ると認知症になる可能性が高くなるって聞くし、そうなると介護が必要になるかもしれないでしょ。」

「だから私は自分が介護状態にならない予防のためにホームヘルパーの仕事をしているの。」

「更にこの仕事は、人の役に立ち感謝される仕事というのが魅力的。」

「何歳になっても誰かの役に立つことができ、感謝さるのって本当に嬉しいもんです。」

「ホームヘルパーの仕事は、訪問するたびに【ありがとう】って何回も言われるんですよ!」

そう笑顔で話してくれました。

Oさん曰く、「私が思うホームヘルパーに向いている人とは、この先の人生をまだまだ元気で誰にも迷惑をかけずに生活したいと思っている!」これですね。

まとめると、
「65歳を過ぎても元気の人の役に立ちたい!そう思っている人がホームヘルパーに向いています!」だそうです。

話の終わりに、「退職して時間がある人は、是非、一度ホームヘルパーの仕事の話を聴いてほしいな~」と言われていました。

いつも元気いっぱいのHさん、素敵なコメントありがとうございます。

体力があり、気配りができ、勉強熱心な人

七人目は、40代後半のKさん(男性)です。

大分県では男性のホームヘルパーはまだまだ数が少ない中、介護施設14年働いた後に当社で半年前から働いてくれるようになったKさんに聞いてみました。

僕は男性なので男性の視点になりますが、ホームヘルパーに向いている人は、「体力があり、気配りができ、勉強熱心な人」だと思います。

ホームヘルパーは1日に複数のご利用者さん宅へ訪問し、ご利用者さんの自宅でも介護や援助をするなど常に身体を動かしている仕事です。

「そして、男性ヘルパーということで男性のご利用者さんへの訪問が多く、その中でも身体介護(入浴介助やトイレ介助など)の支援があり、ご利用者さんを抱えたり体重を支えたりするので、体力のある人は大いに活躍できる」と思います。

そして、
「ホームヘルパーの業界は女性が多いので、男性のちょっとした気配り・心遣いを喜んでくれるご利用者さんは多いです。」

「常に笑顔で接したり、言葉がけを優しく丁寧にしたりすることで、男性ならではの信頼感を持ってもらえているように感じます。」

「まだ半年しか働いていませんが、施設とホームヘルパーの一番の違いは、ホームヘルパーの仕事は施設で働いていた時に比べて覚えることが2倍以上だということ。」

「施設は施設のルール(流れ)を覚えるのが重要で、そのルールを覚えるまでが大変でしたが覚えてしまえば、その後はそれほど毎日学んだという記憶はありません。」(私だけかもしれませんが)

一方で、「ホームヘルパーはご利用者さんの家に訪問するので、その方その方の部屋の形や生活スタイルがみなさん違います。一人一人が違うので覚えることも多いです。」

しかし、
「覚えることが多いから大変かというと、そうではないんです。実はめちゃくちゃ充実した毎日を過ごしているんです。」

「ホームヘルパーの仕事はひとりひとりのご利用者さんのことを知って、その方にあったサポートを個別で考え行うので、ご利用者さんの役に立っていると喜びがすごくあります。」

「そして、学べば学ぶ(知れば知る)ほど寄り添うことができるように感じています。」

「ホームヘルパーの仕事は施設介護に比べて覚えることは2倍以上だけど、やりがいはその数倍あると思います。」

「本当に今は楽しく働かせてもらっています!」

Kさんはキラキラした笑顔で、こう話してくれました。

男性だからホームヘルパーは無理と思っている方は多いように感じます。私も半年前まではそう思っていました。しかし、男性ヘルパーに来てほしいと思っているご利用者さんが最近、増えてきており、これからは男性ヘルパーが活躍できるのではいかと思っています。

男性の方で、自ら学び、気配りができ、体力のある方はホームヘルパーに向いているので、是非一度、話を聴かれてみてください。

1人ひとりと向き合った介護に興味があり、家事が得意な人

施設で12年働いてホームヘルパーの仕事を始めて5年が経った60代後半のFさん(女性)は、施設介護と訪問介護の大きな違いの話をしてくれました。

「施設介護は、どうしても多くのスタッフで多くの利用者さんに関わるので、1対1のサポートが浅いように感じた。よって深く関わろうとしても時間に追われて、なかなか深く関わることができなかった。」(私の力不足かもしれないが)

「その点、訪問介護は1対1のサポートになり、訪問している時間はそのご利用者さんひとりに深く関わることができる。」

「また、生活を守ることがホームヘルパーのひとつの仕事なので、結婚して長年家事をやってきたことで、どちらかというと家事は得意だから、ご利用者さんと一緒に話をしながら家事を行うことが多く、毎回、楽しく訪問させてもらっています」

「ホームヘルパーの仕事は、定年退職を迎えて、自分の得意な家事を行いながら、自分の介護予防にもなるので、65歳以上の方で人の役に立ちたいなと思っている人は、是非一度話を聴きに来てみて下さい!」と話してくれました。

以上、当社で働いてくれている8名の方に今回は話をしてもらいました。

みなさん、ありがとうございました!

まとめ

今回は、ホームヘルパーに向いている人の特徴を、実際に介護現場で働いている当社のスタッフに聴いてみましたが、いかがっだったでしょうか。

実際に話を聴いてみると、スタッフそれぞれが思っているホームヘルパーに向いている人は様々で、色々な年代や性別、また経歴や得意なことが違っていても、やる気があればどんな人でもホームヘルパーとして、人の役に立ちながら働くことができるのではないかと思いました。

ありがたいことに、当社ではホームヘルパーの仕事に興味を持ってくれて事務所まで話を聴きに来てくれる方が増えています。本当に嬉しいことです。

事務所に来てくれた方には、「ホームヘルパーの目的と仕事」という内容を、当社オリジナルの紙芝居を使って説明させてもらっています。

紙芝居が終わると、みなさん、

「ホームヘルパーの仕事って、自分の思っていたのと全然違っていました」

「この内容だったら、私にも出来そうです」という感想をくださいます。

もし、ホームヘルパーの仕事に少しでも興味をお持ちの方は、是非一度、紙芝居を見に来て下さい。美味しいコーヒーや紅茶などの飲み物を準備してお待ちしています。

最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました!!

 

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秦 邦仁
株式会社クローバー
代表取締役

2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。

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