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遠距離介護の始め方と成功させるポイントとは?負担を和らげる7つの準備。

2024/06/20
セミナー講演会訪問介護のみかた

こんにちは、大分県大分市のホームヘルパー(訪問介護事業所)である訪問介護のみかた、介護支援コンサルタントの秦です。

ふと、遠方に住んでいる親御さんのことを思い出して、「介護をするときにどうすればいいんだろう?」と考えたことはありませんか。

今回は、遠距離介護の始め方として今からできる7つの準備や、遠距離介護を成功させる3つのポイントについて解説します。

遠距離介護のメリット3つ

親御さんに付き添いながら介護をするのではなく、離れた場所に暮らしながらサポートをする「遠距離介護」には、以下3つのメリットがあります。

  • ・引っ越しをしなくても良い
  • ・介護の負担を和らげられる
  • ・介護保険サービスを利用しやすい

それぞれのメリットについてお話していきましょう。

引っ越しをしなくても良い

遠距離介護なら、引っ越しをせずに今までの生活を続けることができます

離職をしなくても良いので、再就職について頭を悩ませることもありませんし、人間関係やライフスタイルを変えずに介護に臨むことが可能です。

介護の負担を和らげられる

遠距離介護は、介護をする方の身体的・精神的負担を和らげられます

食事や入浴、排泄などの介助は、肉体的疲労につながるうえ、慣れない介護を行うストレスやコミュニケーションの取りづらさから、精神面で負担を感じることも多いです。

離れた場所から適度に行う介護は、自分の時間を確保することもできるため、負担を軽減できます。

介護保険サービスを利用しやすい

介護保険が適用されるサービスは、遠距離介護を選択することで受けやすくなる場合もあります。

遠距離介護という点を踏まえて、老人ホームへの入居がしやすくなるケースも珍しくありません。

遠距離介護のデメリット2つ

遠距離介護のデメリットとしては、以下の2つが考えられます。

  • ・費用がかかることある
  • ・急なトラブルに備える必要がある

事前にデメリットを押さえておき、遠距離介護を始める際の参考にしてみてください。

費用がかかることある

親御さんの近くに住んでいないからこそ、交通費や通信費、介護サービス費用などは、どうしても必要になります

事前に、遠距離介護でかかる金額と、親御さんの近くに引っ越して介護を始める金額を大まかにでも算出しておけば、費用で悩むことはなくなるでしょう。

急なトラブルに備える必要がある

すぐに駆けつけるのが難しい遠距離介護では、急なトラブルに備えて、ケアマネジャーや近所の方と連携をとるなどが必須です。

また、親御さんの介護から仕事を休むことも考えられるので、介護休業給付金など、負担を軽減させる制度について調べておくと安心でしょう。

遠距離介護を始めるなら。7つの準備

遠距離介護を始めることが決まったら、以下7つの準備を行いましょう。

  • ・介護の希望を聞く
  • ・経済状況を確認する
  • ・ライフスタイルを確認する
  • ・介護費用をチェックする
  • ・ホームヘルパーや介護施設を検討する
  • ・介護リフォームを検討する
  • ・緊急時のための対策をする

それぞれの準備についてご紹介します。

介護の希望を聞く

まずは、親御さんに「これからどんな介護をしてもらいたいか」について、希望を聞きましょう

介護を行う側にも都合はあるものの、望まない介護環境では親御さんもストレスを感じてしまうので、最初に話し合ってみてください。

経済状況を確認する

介護をするためには、介護保険サービスや医療費など様々なお金がかかるもの。

親御さんの介護費用は親御さん本人が支払うのが一般的なので、「預貯金」「年金額」「借金の有無」「加入している保険の種類」は事前に確認しておいた方が良いでしょう。

ライフスタイルを確認する

親御さんのライフスタイルを把握することも、遠距離介護において欠かせません。

近くでサポートできないからこそ、こまめに連絡を取り合ううえでライフスタイルは大切な目安になります。

また、近所付き合いや参加している集まりがわかれば、日頃から様子を見てもらうことも可能です。

介護費用をチェックする

遠距離介護はどれくらいの費用がかかるのかも、事前にチェックしておくと安心です。

一般的に、介護保険から給付を受けられる「介護保険サービス」を利用して介護を行います。

介護保険サービスは、地域包括支援センターなどで「要介護認定」を受けてから、ケアマネジャーに利用するサービスを決めてもらうので、その際に介護費用も確認してみてください。

介護のお金はいくら必要?負担を軽減させる5つの制度も紹介

ホームヘルパーや介護施設を検討する

離れてサポートする遠距離介護だからこそ、ホームヘルパーの利用や介護施設の入居を検討してみましょう。

親御さんが今までと変わらない生活を希望している場合はホームヘルパーを、誰かに見守られながらの生活を希望している場合は介護施設の入居を検討してみてください。

介護リフォームを検討する

家の中の事故や介助者のスムーズな介護のために、介護リフォームを行うのもおすすめです。

事前に申請をすれば、介護保険を利用して助成金が支給されるので、気になる方はケアマネジャーに相談してみましょう。

緊急時のための対策をする

万が一の事故などを想定し、できる範囲で対策をしておきましょう

すぐに顔を出せない距離だからこそ、かかりつけ医師と密な連携をとったり、近隣の方や友人に協力を仰いだりすることも大切です。

自治体によっては、無料で緊急通報システムの設置をしてくれることもあるので、地域のサービスもチェックしてみてください。

遠距離介護を成功させるポイントとは?

遠距離介護を成功させるには、以下3つのポイントを押さえておきましょう。

  • ・1人で負担を背負わない
  • ・介護に関する制度を把握する
  • ・介護に役立つサービスを利用する

親御さんはもちろん、介護をする方も笑顔で日々を送れるように、参考にしてみてください。

1人で負担を背負わない

「遠距離介護を選択したんだから、その分頑張らなきゃ!」と1人で負担を背負わないようにしましょう

離れた距離からのサポートではあっても、慣れない介護にはどうしても肉体的・精神的に辛さを感じてしまうものです。

兄弟姉妹で役割分担をしたり、地域の人や介護保険サービスを頼ったりしながら、負担を軽減させましょう。

介護に関する制度を把握する

介護の負担を軽減させる制度を利用して、金銭面などの負担を和らげるのもおすすめです。

以下には、要介護1の方が利用できる代表的な制度をご紹介しているので、参考にしてみてください。

【要介護1の補助金リスト】受けられるサービス・一人暮らしの可否も解説

介護に役立つサービスを利用する

介護保険サービス以外にも、介護に役立つ様々なサービスがあるので、ぜひ利用してみましょう。

例えば、交通各社には、交通費を安くできる「介護割引」サービスが提供されており、自宅の掃除や買い物代行など、介護保険適用外の悩みごとを解決してくれる訪問介護事業所もあります。

親御さんが快適に過ごせるように、具体的にどんなサービスが利用できるか確認してみてください。

遠距離介護の始め方と成功させるポイント、まとめ

今回は、遠距離介護の始め方として今からできる7つの準備や、遠距離介護を成功させる3つのポイントについて解説しました。

大分県大分市に親御さんがいらっしゃる方は、ホームヘルパー事業所「株式会社クローバー」の訪問介護サービスがおすすめです。

ご利用者様が、ご自宅で元気に長く生活するための独自メソッドを活用し、大切な親御さんのサポートをさせていただきます。

「遠距離介護を始めたいけど、何から取り掛かるべき?」と悩んでいる方は、全国を対象にしたセミナー講演会で、どのようなことに気を付ければよいか具体的にお話することが可能です。

オンラインでの介護支援セミナーや講演会も承っております。ぜひお気軽にご相談ください。

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秦 邦仁
株式会社クローバー
代表取締役

2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。

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