2026年8月1日、OBS主催の無料マネーセミナー「女性の為のマネー相談室」に、介護支援コンサルタントとしてゲスト参加し、「介護とお金」についてお話しさせていただきました。
このセミナーは、女性が安心してセカンドライフを迎えるために、「資産形成」「介護対策」「住宅ローン」など、これからのお金について考える内容です。
メイン講師は、女性の為のファイナンシャルプランナー・日高叔子さん。
私は実際の介護現場を知る立場から、将来必要となる介護費用について、大分の介護事情や実例を交えながらお話しする役割を担当しました。
介護の仕事をしていると、「介護が必要になったとき、いくらお金が必要ですか?」という質問をよくいただきます。
しかし、この質問に一言で答えるのは簡単ではありません。
なぜなら、介護にかかるお金は、在宅で介護を受けるのか、施設で暮らすのか、どのくらい介護が必要なのか、介護保険の自己負担割合が何割なのかなどによって大きく変わるからです。
今回のセミナーでは、そうした「介護とお金」の現実について、具体的な数字を使いながらお伝えしました。
セミナの前半では、質問形式で介護保険の仕組みをお伝えしました。
介護費用を考えるうえでは、まずこうした介護保険の仕組みを知っておくことが大切です。
介護には、いくらかかるのか?
今回のセミナーで、特に知っていただきたかったのが「実際に介護が始まったら、どのくらいのお金が必要になるのか」ということです。
セミナーでは介護にかかる初期費用、月々の費用、それに介護期間を加えて具体的な数字をお伝えしました。
その金額を見ると、「そんなに必要なの?」と思われる方がいたかもしれません。
もちろん、すべての方に同じ金額がかかるわけではありません。
大切なのは、数字を見て必要以上に不安になることではなく、「介護にはある程度まとまったお金が必要になる可能性がある」と知ったうえで、元気なうちから考えておくことだと思います。
在宅介護と施設介護では、お金のかかり方も違う
もう一つ知っていただきたいのが、「どこで介護を受けるか」によっても費用が違うということです。
介護が必要になったら、
「施設に入れば安心」
「子どもに迷惑をかけたくないから施設に入ろう」
と考えている方も少なくありません。
しかし、施設に入るということは、介護保険サービスの自己負担だけを考えればよいわけではありません。
居室料、食費、管理料など、生活そのものに必要なお金も考える必要があります。
だからこそ、老後の資金計画を立てるときには、「介護が必要になったら、どこで暮らしたいのか」ということも一緒に考えておく必要があります。
施設の料金は「表示されている金額」だけではない
今回、私が介護現場を知る立場として特にお伝えしたかったのが、ここです。
介護施設を検討するとき、どうしても目につくのはパンフレットや料金表に書かれている金額です。
しかし、実際の生活では、それ以外にもお金がかかります。
講演では、これを「見えるお金」と「見えないお金」という言葉で説明しました。
介護のお金を考えるときに大切なのは、介護保険の自己負担額だけを見ないことも重要です。
実際の施設費用を例に考えてみる
講演では、住宅型有料老人ホームに入居している要介護2の方をモデルに、具体的な費用についてもお話ししました。
介護保険の負担割合が2割になるケースや、3割になるケースで試算を紹介しました。
例えば月額20万円前後の支出が何年も続くと考えれば、介護費用は決して小さな問題ではありません。
そして、介護費用は本人だけの問題とも限りません。
セミナーの最後に、最近の問題点として、
介護サービスを受ける人の年齢が下がっていること、
施設料金の負担から自宅に戻るケース、
介護にかかるお金を家族が負担しているケースについても取り上げました。
「介護」と「お金」は元気なうちに考える
介護についてのセミナーをすると、私はよく感じることがあります。
それは、「介護のことは、介護が必要になってから考えればいい」と思っている方が非常に多いということです。
しかし、実際に介護が始まると、本人も家族も目の前のことで精一杯になります。
どんな介護サービスがあるのか。
自宅で暮らし続けることはできるのか。
施設に入るとしたら、どのくらい費用が必要なのか。
自分の年金や貯蓄で足りるのか。
誰に相談したらいいのか。
これらを介護が始まってから一つひとつ調べるのは、とても大変です。
だからこそ私は、介護について考える一番よいタイミングは「まだ介護が必要ではないとき」だと考えています。
今回のセミナーの告知でも、老後資金や介護資金について「今からどんな対策をしておくべきか」を学ぶことがテーマとして掲げられていました。
ファイナンシャルプランナー×介護の専門家だから伝えられること
今回、ファイナンシャルプランナーの日高叔子さんと一緒にセミナーをさせていただく中で、改めて感じたことがあります。
それは、「お金」だけを知っていても十分ではなく、「介護」だけを知っていても十分ではないということです。
将来に向けてどのくらいのお金を準備するのかを考えるには、実際の介護では何に、どのくらいのお金が必要になるのかを知る必要があります。
一方で、介護の専門家が「これくらいの費用が必要です」と伝えるだけでは、そのお金をどのように準備していけばよいのかまでは十分に伝えられません。
だからこそ、
「お金の専門家」×「介護現場を知る専門家」
が一緒に伝えることに意味があると思っています。
今回のセミナーでも、資産形成だけではなく介護対策も含めて、女性が安心してセカンドライフを迎えるための準備について考える機会となりました。
「知らなかった」で困らないために
介護は、誰にとっても決して他人事ではありません。
そして介護が必要になったとき、生活と切り離せないのが「お金」です。
これは「お金がすべて」という意味ではありません。
自分が望む介護や暮らしを選択するためにも、お金について元気なうちから知り、準備しておくことが大切だという意味です。
介護が必要になってから、
「こんなにお金がかかるとは思わなかった」
「もっと早く知っておけばよかった」
とならないために。
これからも介護支援コンサルタントとして、実際の介護現場で起きていることを分かりやすく伝えながら、
ファイナンシャルプランナーをはじめとする他分野の専門家とも連携し、「介護とお金」について考えるきっかけをつくるセミナーを続けていきたいと思います。
当日、参加者に配られたスイーツです!
株式会社クローバーでは、訪問介護事業を運営する現場経験を活かしながら、介護支援コンサルタント・秦邦仁として、介護や老後、終活などをテーマとしたセミナー・講演活動を行っています。
資料でも、介護支援コンサルタント、セミナー講師・講演活動を事業として紹介しています。
これまでにも、小学校・中学校・専門学校をはじめ、生命保険関係、銀行、介護経営者、NHK文化教室、行政書士、相続診断士、社会保険労務士など、さまざまな方々との講演・活動実績があります。
地域包括支援センター、社会福祉協議会、自治体、企業、生命保険会社、金融機関、介護事業所、地域団体などで、
「介護について分かりやすく話してほしい」
「終活・エンディングノートのセミナーを開催したい」
「介護とお金について話せる講師を探している」
「高齢者向けの講演をお願いしたい」
といったご要望がございましたら、お気軽にご相談ください。
専門用語を並べるだけではなく、介護の現場で経験してきた実例や身近なエピソードを交えながら、「参加した方が自分のこととして考えられるセミナー」を心がけています。
介護は、必要になってから初めて考えるのではなく、元気なうちから知っておくことで選択肢が増えます。
これからも株式会社クローバーでは、介護の現場で培った経験を地域や企業の皆さまにお伝えする活動を続けてまいります。
セミナー内容はこちらから
https://clover-m.co.jp/seminar/








