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親の介護が始まるかもしれない夜に、多くの人が最初にする質問

2026/03/11
訪問介護のみかた

夜10時。

仕事から帰って、スマホを見ていたときでした。

LINEに母からメッセージが届いていました。

「お父さん、今日,また同じことを何回も聞くのよ」

その文章を見た瞬間、
胸の奥が少しザワッとしました。

もしかして。

でも、まだ大丈夫だろう。

そう思いながら、スマホを閉じました。



でも、その夜。
なぜか眠れなくて、気づいたら検索していました。

「介護 いくらかかる」
 

多くの人が、介護を考えたときに最初にこの検索をします。

実はこれ、珍しいことではありません。

親の介護を意識したとき、
多くの人が最初に調べるのが

「介護費用」

です。

・月いくらかかるのか

・施設はいくらなのか

・いつから必要になるのか


もちろん、その気持ちはよく分かります。

仕事を続けながら親の介護ができるのか。

施設に入るとどれくらい費用がかかるのか。

訪問介護はどのくらいの負担になるのか。

不安になるのは当然です。



しかし、私は大分県で訪問介護事業所を経営し、介護支援の相談に長年関わってきましたが、この質問を最初にする人ほど、あとからもっと大きな問題に直面することが少なくありません。

なぜなら、本当に最初に考えるべきことは「費用」ではないからです。

介護が始まるときに大切なのは、「どんなサービスを使うか」ではなく、「どんな暮らしを守るか」という視点です。
 

ところが現実には、多くの人が制度やサービスの話から入ってしまいます。

「介護保険でどこまでできるのか」
「施設に入れるべきか」
「デイサービスは週に何回行けばいいのか」

まるで介護を「サービスの組み合わせ」で考えてしまうのです。

しかし、本来の順番は逆です。

まず考えるべきは、
親はどんな暮らしを望んでいるのか?です。

家で過ごしたいのか。
できるだけ自分のことは自分でやりたいのか。
人と関わりながら生活したいのか。



それを知らないまま制度だけを使い始めると、介護はどこかで歪み始めます。

私はこれまで多くのご家族と面談してきましたが、うまくいく介護には共通点があります。

それは、最初に「サービス」を探すのではなく、「家族としてどんな介護を大切にするのかを決めていること」です。
 

これは会社の世界でも同じことが言えます。

多くの会社が売上を伸ばすために広告や集客に力を入れますが、本当に大切なのはそこではありません。

大切なのは、「自分たちは誰のどんな困りごとを解決する会社なのか」という軸を持つことです。

介護も同じです。

どんな制度を使うかよりも先に、
「この家族はどんな介護を大切にするのか」
という軸を決める必要があります。

・とにかく自宅で暮らすことを優先するのか
・安全を第一に考えるのか
・本人の自由を尊重するのか



この軸が決まっていないと、制度の提案に流され、サービスを並べただけの介護になってしまいます。

その結果、家族は疲れ、本人も不満を抱え、介護は長続きしません。

だから私は、ご相談に来られたご家族にまずこう質問します。

「お父さん(お母さん)は、どんな人生を大切にしてきた人ですか?」

この質問にすぐ答えられる家族は、実はそれほど多くありません。

でも、この問いに向き合うことが、介護の本当のスタートなのです。

費用の話は、そのあとで十分間に合います。
 

介護保険制度はよくできていますし、訪問介護やデイサービス、福祉用具などを組み合わせれば、多くの場合は想像しているよりも負担を抑えることができます。

しかし、どんな制度を使うにしても、家族の考え方が定まっていなければ介護は迷子になります。



冒頭で伝えましたが、
夜中の電話で始まる介護。

その夜、多くの人はこう質問します。

「いくらかかるんだろう?」

でも、本当はこう問い直してほしいのです。

「この人は、どんな暮らしを望んでいるんだろう?」

この問いから始まった介護は、不思議と長く続きます。

そして結果として、家族も本人も納得できる形に落ち着いていくのです。

介護とは、制度を使うことではありません。

その人の人生に合った暮らし方を一緒に考え続けることです。

最初の問いを間違えないことが、介護の未来を大きく変えていくのです。
 


私たち大分ホルパー訪問介護のみかたには、日々多くのご家族から相談が寄せられます。

「まだ介護が始まっていないけれど相談していいのか」
「どこに相談したらいいのかわからない」
「親が介護を嫌がっている」

こうした悩みは、実はとても多いものです。

介護は、サービスを選ぶことではありません。

その人らしい暮らしをどう支えていくかを一緒に考えることです。

もし、これから親の介護が始まりそうな不安がある方、

あるいはすでに介護で悩んでいる方は、ひとりで抱え込まずにご相談ください。

私たちは、制度の説明だけではなく、
ご本人とご家族にとって本当に大切な暮らしは何かというところから一緒に考えていきます。

介護が始まる前の相談でも構いません。

不安な夜に一人で悩むのではなく、
まずは私たちに声をかけていただければと思います。

当社ホームページはこちら
https://clover-m.co.jp/

 
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秦 邦仁
株式会社クローバー
代表取締役

2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。

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