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ホームヘルパーの3つの働き方と、1日の仕事の流れ

2023/09/06
訪問介護のみかた

こんにちは、大分県大分市のホームヘルパーの事業所である訪問介護のみかた、介護支援コンサルタントの秦です。

ありがたいことに、 最近、当社にホームヘルパーの話を聴きに来る方が増えています。

そこでよく、

「ホームヘルパーって、1日何件くらい回るのですか?」
「1日の仕事の流れは、どんな感じなのですか?」
「訪問してどんなことをやっているのですか?」

このような質問を受けることが多いです。

そこで今回は、ホームヘルパーの大まかな1日の流れではなく、当社のスタッフが実際に働いているリアルな1日の流れと、リアルな仕事の内容を詳しくお伝えしたいと思います。

「ホームヘルパーとして働いてみたいけど、具体的な仕事の流れが分からない」という方に、少しでもイメージが伝わると良いなと思いますので、ぜひ最後までお読みください。

(使用させて頂いたお写真は、すべて掲載の許可を頂いております。)

ホームヘルパーの働き方は3種類

一言でホームヘルパーと言っても、その働き方は雇用形態によって実は様々です。

働き方としては、

①正社員
②パート
③登録ヘルパー

この3種類があります。

正社員、パートという働き方は一般的ですが「登録ヘルパー」という働き方は、ホームヘルパー(訪問介護)の事業所でしか使わない呼び名なので知らない方が多いかもしれません。

3つの働き方について、ひとつずつ簡単に説明すると、

①正社員は、基本8:30~17:30の勤務です。訪問がない時間帯は、事業所で作業を行います。

②パートは、自分の働きたい時間を決めてその時間は仕事の時間です。例えば9:00~14:00(休憩30分)なら4.5時間なので時給×4.5時間が収入になります。

③登録ヘルパーは、ご利用者さん11件ごとに時間給が決まっており、1日に訪問した件数によって収入が異なります。

この3種類の中から、自分にどの働きが合うのか考えて、自分のそしてご家族の望む働き方を選べるのも、ホームヘルパーの良いところです。

この記事では、これら3つの働き方について、働いているスタッフの声を入れながら、まとめていきたいと思います。

ホームヘルパーの働き方(正社員)

ホームヘルパーの働き方の1つ目は、正社員で働くという方法です。

就業時間、8:30~17:30(お昼休憩60分)正社員は、基本8:30~17:30の勤務です。訪問がない時間帯は、事業所で作業を行います。

では、正社員として働いている30代のSさんの1日の仕事の流れを、詳しくお伝えしていこうと思います。

8:00 出勤準備

小学校に子供を送り出し、出勤の準備。スマートフォンにてその日の訪問予定を再確認します。

この日は家から利用者さんの家へ直接行きます。直接、ご利用者さんの所へ行けるのもホームヘルパーの良いところです。今日も笑顔で元気を届けます。

8:30~9:00 1件目のご自宅に到着

訪問サービス開始です。

「ヘルパーステーション介護のみかたのSです!」と元気に挨拶をして入室。バイタル(血圧・体温)測定をしてからデイサービスの準備を一緒に行います。

持って行くもののチェック、朝の服薬の確認など本人とお話をしながら進めていきます。

10:00~11:00 2件目のご自宅家に到着

ご自宅に訪問すると外出用の服を来て準備万端なご利用者さん。

一緒に冷蔵庫の中を確認しながら買う物をメモして出発。近くのスーパーに一緒に歩いて行きます。

毎回、「自分の目で見て買物が出来るのはあなたのおかげ!」と言ってくれるのが嬉しいです。

家に帰って冷蔵庫に買ってきた物を一緒に収納します。

時間が余った時は、一緒に認知症予防としてパズルや脳トレを行います。

11:00~12:00 3件目のご自宅家に到着

バイタル(血圧・体温)測定、その後一緒にラジオ体操を行い、サービスを開始します。

一緒に話をしながら掃除をしていきます。

膝痛のため屈むのが難しいのでトイレとお風呂掃除はヘルパーが行い、掃除機掛け、モップ掛け、テーブル上の片付けなどはご利用者さんにやってもらいます。

その後一緒に冷蔵庫の食材チェックを行い、この日は終了です。。

12:10 ランチタイム&休憩

事業所に到着します。午前の訪問を終えてランチタイム&休憩です。

働く仲間は家庭と仕事を両立している方も多いです。

同じ立場の人が働く職場だからこそ、仕事の相談はもちろん、プライベートな話や子育ての悩みなど話題がつきません。

13:00~14:00 事務所で作業

休憩が終わり事務所で事務作業。この日は、ご利用者さんの生活カルテの作成と職員同士でご利用者さんの情報交換。

ヘルパーさん達に現場の生の声を聴きながら、これからのサポートを一緒に考えていきます。

これからのサポートを考える時間がすごく楽しいです!

14:00 4件目の訪問へ向けて出発

さ~!お昼からも笑顔で訪問。4件目の利用者さんの家に向けて出発です。

14:30~15:30 4件目のご自宅家に到着

入浴介助や服薬介助など身体中心の訪問です。

 

訪問すると皆さん「ありがとう!」と言ってくれます。

「あなたが来るのを待っていたのよ」と言われると、私って必要とされているんだなと感じ嬉しくなります。

「次はいつ来るかな?待っているよ!」という言葉を頂けるので本当に嬉しいです。

16:00~17:30 5件目のご自宅に到着

5件目の家に到着。


17:30 仕事終了!

明日の訪問予定をスマートフォンで確認して仕事は終わりです。

この日は最後に訪問した利用者さんの家から直接帰宅します。

正社員として働く30代(女性)Sさんより

私は、小学生の子供を育てながらホームヘルパーの仕事を行っています。

以前は介護施設で10年以上働いていましたが、施設は夜勤があり子供との時間が取れないことが悩みでした。

子どもと過ごす時間を増やしたくてホームヘルパーとして働くようになって2年が経ちました。

時間に余裕を持って訪問と訪問の間の時間を30分は取れるようにしてくれているので、安全運転で移動することができています。

帰宅したら、夕食の準備をしてゆっくり家族との時間を過ごします。子供と宿題も一緒にできるようになったのが、本当に嬉しく幸せを感じます。

ホームヘルパーの仕事は夜勤もないので、家族と過ごす夜の時間が増えました

家族を過ごす時間が、私の元気の源です。

ホームヘルパーの働き方(パート)

ホームヘルパーの働き方の2つ目は、パートです。

パートは、自分の働きたい時間を決めて、その時間は仕事をする働き方です。

例えば9:00~14:00(休憩30分)なら4.5時間なので時給×4.5時間が収入になります

では、20代(女性)のTさんの1日の流れを見てみましょう。

9:00 自宅を出発

子供と一緒に自宅を出発。子供を幼稚園に送ってから訪問先へ向かいます。

朝、ゆっくり時間が取れるので子供のペースに合わせて準備ができ、子供と一緒に笑顔で新しい1日が始まります

スマートフォンにてその日の訪問予定を再確認し、利用者さんの家へ直行します。

午前中の訪問は2件です。

9:30~10:30 1件目のご自宅に到着

「おはようございます。介護のみかたのヘルパーです!」と元気な声で挨拶をして入室します。

お孫さんと年齢が近いせいか、みなさん孫の様に優しく接してくれます。

一番嬉しいのは利用者さんが料理を教えてくれることです。

この日は血圧と体温測定をした後にラジオ体操を行い、その後一緒に食事の下準備を行います。

最後の味付けは食べる前にご利用者さんが行うので途中まで会話をしながら調理をしました。

11:00~12:00 2件目のご自宅に到着 

車椅子で生活をされている男性のご利用者さん。血圧と体温測定を行い、その後寝室に行き車椅子からベッドに移乗介助しオムツ交換と全身清拭を行い終わったら車椅子へ移乗介助をします。

お昼はお弁当なので、お弁当の食材をお皿に盛ってお薬の準備をします。

口腔ケア体操も一緒に行います。時間がある時は、認知症の予防としてパズルや早口言葉を言ってもらったりしています。

12:00 自宅でお昼を食べる

午前中の訪問が終わってこの日は、スーパーで夕飯の買い物をして家に帰り、自宅でお昼ご飯を食べます。(事務所に行ってお昼ご飯を食べることもあります)

13:00~14:30 3件目のご自宅に到着

今日の訪問はこれで終わりです。
お昼からも明るく元気に訪問するぞ~!と笑顔で訪問します。

血圧と体温測定、ラジオ体操を一緒に行います。

ご利用者さんが買い物して欲しいものをメモに書いているので、それを確認しながら受け取り買い物に行き、買い物から帰ってから干してある洗濯物を入れ込みます。

ご利用者さんに渡すと畳んでくれ、その間に私はお風呂とトイレ掃除を行います。

次の日が可燃物の日なので一緒にゴミを集め捨てる準備を行います。

「また来てね!」と嬉しい言葉を言ってもらい、今日の訪問はこれで終了です!

訪問する場所も家の近くにしてもらっているので助かっている。スマートフォンで報告書を送信し次の日の予定を確認します。

訪問終了後、そのまま家に帰宅します。

16:00 幼稚園にお迎え

幼稚園に子供の迎えに行きます。

私が到着すると、子どもが「ママ~!」と満面の笑顔で手を広げ抱きついてきます。


パートで働く20代(女性)のTさんより

私は、幼稚園の子どもを育てながら、ホームヘルパーの仕事を行っています。

以前は介護施設で8年ほど働いていましたが、上の子の妊娠を期に退職。生活(家族)に合った時間の使い方と扶養の範囲の収入で働きたかったので、クローバーでホームヘルパーの仕事を始めました

子供の迎えのまで少し時間があるので家でゆっくりコーヒーを飲みながら好きなドラマを見る。自分の時間が少しでもあるのが嬉しいです。

訪問介護の仕事は、子供の幼稚園の時間に合わせて働く時間を決めることができるので、とても助かっています

ホームヘルパーの働き方(登録ヘルパー)

最後に、正社員やパートと異なり、あまりイメージが沸きづらい、「登録ヘルパー」の1日の流れをご説明します。

登録ヘルパーは、ご利用者さん1件ごとに時間給が決まっており、1日に訪問した件数によって収入が異なるという働き方です。

早速、登録ヘルパーとして働いている60代(女性)のHさんの1日を見てみましょう。

11:00~12:00 1件目のご自宅に到着

午前中は犬の散歩や自分のことを行うのでゆっくりと時間をとっています。

お昼前から活動開始です。

1件目の家に到着します。要支援の女性の家への訪問です。

血圧と体温測定を行った後に、ラジオ体操、ふくらはぎの体操、口腔ケア体操を一緒に行います。

その後、一緒にお昼ご飯と夕ご飯の準備をします。年齢が近いので二人で昔話をして、大笑いしながら調理のサポートをしています。

12:00~13:30 事務所でお昼ご飯

午前中の訪問が終わってこの日は、事務所に行ってお昼ご飯を食べます。

年齢を重ねると人と関わる回数が減るので、事務所で自分より年下のスタッフと話をすることが週に2回の私の楽しみ。みんなから元気をもらっています!

事務所で元気をチャージできたので、お昼からも明るく楽しく訪問するぞ~!と笑顔で元気はつらつで訪問します。

14:00~15:30 2件目のご自宅に到着 

2件目の家に到着します。
血圧と体温測定、ラジオ体操を一緒に行います。

入浴のサポートをするので湯舟をためている間に、グリーンコープで注文された商品が届いているので、ご利用者さんと注文を確認しながら収納していきます。

次回、注文する物は次の訪問時に一緒に在庫を確認しながら注文用紙にチェックしてもらいます。

その後、入浴するので介助を行います。

基本、自分でできるが洗髪と背中洗いはヘルパーが介助します。湯舟に浸かり出たときに「あ~気持ちよかった!」と聞けたときに、ヘルパーやってて良かったと思います

入浴後、水分補給をしてもらいます。

さあ~!今日は後1件、頑張るぞ!!

16:00~17:00 3件目のご自宅に到着 

デイサービスに通われているご利用者さんが家に帰ってくるのでその時間に合わせて訪問します。

デイサービスで入浴されたときに着替えた衣服の洗濯を行うと共に、次回デイサービスに行くときに持っていく物の準備を一緒に行います。

洗濯ができるまでの時間で料理を2品作ります。できたものをご利用者さんにお皿に盛ってもらい、その後、洗濯ものを干してサービス終了です。

サービス終了後、そのまま帰宅します。17時を過ぎると車が多くなるので、多くなる前に家に着けるので助かっています。

登録ヘルパーとして働く60代(女性)のHさんより

私は、孫の面倒を見ながら、空いた時間でホームヘルパーの仕事をしています。

定年退職した後に、何歳になっても働ける仕事を探していた時にヘルパーの仕事に出会いました。他のヘルパーステーションで8年働いた後に訪問介護のみかたに転職しました。

働き方としては、娘さんが仕事の日は孫の面倒を見て、ない日はホームヘルパーの仕事をしています。週2回(水曜・日曜)の勤務です。

週2回の訪問ですが、その日のために体調を整えて働いていることで生活に張りが出ています

ご利用者さんのために訪問しているのですだが、実はそれが自分のためになっているので、70歳を過ぎても、できる限り働こうと思っています。

ホームヘルパーの3つの働き方、まとめ

今回は、実際に働いているホームヘルパーの1日の流れを、3つの働き方に分けて説明させてもらいましたが、いかがだったでしょうか。

特に、ホームヘルパーの3つの働き方その中でも「登録ヘルパー」という働き方は、自分の空いている時間を最大限に有効活用でき、他の仕事にはない働き方ができます。隙間時間を有効に活用して仕事がしたいなという人には、お勧めの働き方です。

今回の記事で、ホームヘルパーの仕事の流れが少しイメージできたのではないでしょうか。

介護の免許を持っていても、ホームヘルパーの仕事を経験したことがある方は少なく、また働き先として考えている方もそんなに多くはありません。

しかし、こうして1日の流れを見てみると、意外と働きやすい環境に驚かれるのではないでしょうか。ホームヘルパーの働き方を知っていただくことで、より身近に感じていただけると嬉しいです。

当社では、ホームヘルパーの働きやすい環境づくりを推進しています。

例えば、ご利用者さんの所に訪問した時に行うサポート内容がスマートフォンで確認できるようなシステムを作って構築しています。

サポート内容は、訪問する前に見ることもできますし、訪問中に確認することもできます。

また、緊急時の連絡先や、何かがあった時の連絡先なども自分のスマートフォンで確認できます。

この仕組み以外にも、ホームヘルパーのみんなが、安心して訪問できる仕組み作りをしています。

「ホームヘルパーとして働いてみたいけど、本当に働きやすいのかな?」「どんな職場なのだろう?」など、興味をもっていただいた方は、いつでもご連絡いただけたらと思います。楽しい仲間が、あなたを待っています!

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秦 邦仁
株式会社クローバー
代表取締役

2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。

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