おはようございます。ヘルパーステーション介護のみかたです
今年93歳を迎えるAさんと話している時に戦争の話になりました。
Aさんは、戦争の時は大阪の日赤病院で看護婦(師)として働いていたそうで、詰所(ナースステーション)から爆弾が街に投下される場面を何度も見たそうです。
その話を聴いて、「それは怖かったですね」と言うと、
『いや、まったく怖く無かったよ、花火みたいですごくキレイやったんよ』と返答が返ってきました。
その返答を聴いてビックリしている私を見てAさんは、
『だって、爆弾がどんなものか知らないから怖くなかったんよ』
『今は戦争がどんなもので爆弾がどんなものか知っているから怖いものだとわかるけど、あの時は何も知らなかったから、みんなで窓の外を眺めてキレイやな〜って言ったのを覚えてるわ』
もちろんその後、爆弾の怖さを知った後は警報が鳴るたびに死ぬかと思って怖かったと話してくれました。
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当たり前のことですが、私たちは知らないことを思い出すことはできません。
知らないことを想像することもできません。
知らないことを実行することもできません。
野球を知らない人に、野球の話をしても分かりません。
そう、知らなければ何も始まらないということです。
これはコミュニケーションにおいても同じです。
コミュニケーションとは人と人とが言葉という道具を使い、聞くと話すという行為を行うものです。
では、「聞く」とはどういうものなのか?また、「話す」とはどうゆうものなのか知っていますか。
人間は生まれてから他者との関係の中で言葉の使い方を知り、人と接しているうちにコミュニケーションが取れるようになります。(実際はもっ
と深いですが)
聞く、話すにもスキルがあり、そのスキルを知ってコミュニケーションをとるのか、知らないでコミュニケーションをとるとかでは結果が大きく変わってきます。
介護士がコミュニケーションを学べる場が増えて行ったらいいなと思います。