昨年度に介護サービスか介護予防サービスを一度でも受給した人は前年度比24万1200人増の492万8200人で、3年連続で過去最多を更新したことが8月4日、厚生労働省の「2010年度介護給付費実態調査の概況」(昨年5月-今年4月審査分)で分かった。厚労省の担当者は「高齢者の自然増によるもの」とみている。
介護サービスの受給者は401万5800人(前年度比22万5100人増)。このうち居宅サービスは298万6900人(同21万2900人増)、施設サービスは110万8700人(同1万5600人増)、地域密着型サービスは35万8500人(同3万5400人増)、居宅介護支援は276万8400人(同18万6000人増)だった。
居宅サービスのうち、最も受給者数が多かったのは福祉用具貸与の155万3300人(同14万8800人増)。以下は通所介護が145万1200人(同12万3700人増)、訪問介護が124万7900人(同7万8400人増)、短期入所生活介護62万6500人(同3万7000人増)などと続いた。
施設サービスの受給者数では、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)が53万8700人(同1万3100人増)、介護老人保健施設が48万3700人(同1万1300人増)と増えた一方、介護療養型医療施設は13万6100人(同1万人減)と減少した。
地域密着型サービスでは、短期利用を除く認知症対応型共同生活介護の18万8800人(同1万2800人増)、認知症対応型通所介護の8万5400人(同5600人増)、小規模多機能型居宅介護の6万5400人(同1万3300人増)などが多かった。
また、介護予防サービスの受給者は121万9100人(同9万2200人増)。内訳は、介護予防居宅サービスが120万8900人(同9万800人増)、介護予防支援が117万4900人(同8万8100人増)、介護予防地域密着型サービスが1万1400人(同1700人増)などとなった。
■1人当たり費用月額は約15万6千円
このほか、今年4月審査分の介護サービスと介護予防サービスを合わせた受給者1人当たりの費用(利用者負担を含む)は、月額15万5800円(前年同月比1500円減)だった。1人当たりの介護サービス費は18万6900円(同1300円減)、介護予防サービス費は3万9400円(同600円減)となった。
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- 大分訪問介護・クローバー通信
- 介護受給者、過去最多の約493万人- 昨年度の介護給付費実態調査
- 秦 邦仁
- 株式会社クローバー
代表取締役
2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。
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