おはようございます。
ヘルパーステーション介護のみかたです。
先日、ご利用者のT様(60代男性)と話をしていたら
『【二兎追うものは一兎を得ず】ということわざがあるけど、意味を知っているかな?』と質問を受けました。
T様、以前は日本全国を飛び回るお仕事(営業)をしていた方で
たまに教えてくれる言葉が深イイんです!
今回は
【二兎追うものは一兎を得ず】について教えてくれました。
聴きながらメモしたので、私なりにまとめてみました。
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本物(野生)の兎は、まず捕まえることができない。
この言葉から始まりました。
保護色だし、山の中で見つけるのは大変です。
おまけに、ものすごい速度で弾丸のように走ります。
普通の人間は、捕まえられないです。
走って追いつく相手じゃないのです。
ということで、兎は、追っかけたって捕まえることができない。
が、結論です。
では、そんな兎をどうやって捕まえるのか?
それには、捕まえるための知恵が必要です。
工夫が必要です。
なにも考えないで、ただ兎を追いかけていても捕まりません。
まず最初に行うのは、兎の習性を調べることです。
その習性がつかめたら、
その次に「だったらこうしてみよう」が大切になってきます。
習性が分かれば、
もしかしたら、捕まえるだけじゃなくて、繁殖させることもできます。
そうなると、いったい何兎得られるのでしょうか。
話を戻します。
たいてい、兎をつかまえる努力をしなかった人が、
二兎追うものは一兎を得ず。という言葉を使うんです。
努力した人は、捕まえられないなんて言わないんです。
どうかして捕まえるのです。
現在の世の中は、捕まえるという行動をする前に
あきらめてしまう人が多いと感じます。
まずは、やってみる。
これも大切です。
中途半端だろうが、何もしないより絶対いいのです。
やらないよりも、断然いいです。
なにしろ、やればやるほど、能力が増えるのだから。
しかし、なにも考えないでやるのではなく
相手の習性をまず調べましょう。
以上、まとめてみました。
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このT様、本人いわく
仕事をしていたときは、かなり売れていた営業マンだったそうです。
なぜ売れていたか自分で分析したら、
営業先に行って、自分ところの商品の説明をするのではなく
こんな話ばかりしていたからかな~と以前言われていました。
それを聴いて、なんとなくわかるような気がしました。
当事業所で、新しく始めようとしていることに対して
このT様の話から、考える視点を変えることができました。
ご利用者様の話を聴いていて思うのですが、
みなさん生きてきた知恵を多く持っています。
その知恵が、埋もれてしまうのはもったいないです。
もっと、もっと、そのような話が聴ける環境を作っていきたいと思います。
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