おはようございます。
ヘルパーステーション介護のみかた管理者の秦です。
先日、スタッフとミーティングをしていた時に、「介護のお客様は誰なのか?」という話になりました。
私はその時に、このような話を伝えました。
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大学の学生はお客様ではない!
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これは、ある大学の話です。
その大学に、学校運営の経験のない企業の経営者が校長として採用され、学校の運営を託されました。
はじめての学校運営会議で、
この校長(元経営者)は、教授陣にこのような問いかけをしました。
『みなさん(大学)にとって、お客様は誰で、商品は何ですか?』
すると、
この校長以外の教授陣は、
“お客様は学生であり、商品は教育 (カリキュラム)である”と定義づけました。
一聞するとこの考え方はもっともで、
納得感の高い定義だと思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、校長は
“本当にそうなのでしょうか?”と、
大多数の教授を前に疑問を投げかけました。
そして、
校長は次のように伝えました。
“大学が世の中に生産しているのは 卒業生ですよね。
とすると、学生こそが大学の商品であり、
そのお客様とは、
すなわち就職先企業だと考えるべきではないでしょうか?”
この考えを聞いた教授陣は、
学生を商品と扱うなんて教育者として 非常識も甚だしい。
さすが、金儲け企業出身のことだけはある”と、
当初は完全に見下し、否定的な対応をとっていたそうです。
しかしその後、この大学の卒業生のほとんどが、名だたる企業に就職し、学生自身が満足し、プライドを持って働けるような企業に就職していくようになったのです。
やがて、その姿を見て教授たちも校長の定義の意義を理解し始めたのでした。現在、この大学は少子化の中でも競争倍率の高い大学になっています。
“お客様(就職先・人材市場)のニーズをよく理解し、最高の商品(学生=若きリーダー)を 作り上げるためには、大学は何をしたらよいのか“
という、経営者視点の品質魂が、
結果として同大学の教育水準を高め、卒業生の質を高めることに大きく貢献したのです。
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“Market”(=誰を顧客とするか?)
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如何でしょう?「お客様とは誰なのか」を深掘りするのに役立つ話だと思いませんか?
では、私たち介護の仕事に置き換えた場合、
“お客様は誰”なのでしょう?
“ご利用者”なのでしょうか?
それとも、
“ご家族”なのでしょうか?
それとも、“地域”なのでしょうか?
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今回のミーティングで、スタッフそれぞれが考えているお客様を知ることができ、
また、新たなお客様に対する新たな発想が生まれました。
他の業種の事例をミーティングで伝えることも、介護士のスキルアップにつながりますね!!