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【介護リスクは2つ。「介護される側のリスク」と「介護する側のリスク」】

2019/06/03
├介護関連ニュース

おはようございます。

ヘルパーステーション介護のみかたです。

 

毎月、管理者の秦が介護支援コンサルタントとして、

メール配信を行っています。

そちらを添付します。

 

前回の内容はこちらです。

「えっ!施設に入ったら、思った以上に費用がかかるんですね!」介護の見えない費用。

 

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セミナーや講演会で

「介護には2つのリスクがある」というお話しさせて頂いています。

 

今日はその2つのリスクについてお伝えします。

 

では、2つのリスクとは

 

「介護される側のリスク」と「介護する側のリスク」です。

 

今回は、

「介護する側のリスク」を数字で分析してみました。

 

まず始めに介護する側の人とは、

どのような人が多いのか?ということです。

 

厚生労働省の 『平成28年国民生活基礎調査』によると

家族が介護状態になったときに

介護をするのは誰なのか?という質問に対して、

一番多いのが妻や夫といった配偶者で25.2%を占めています。

 

このケースは介護をする側の配偶者も同世代で、

高齢者が高齢者を介護するということで 「老老介護」とも呼ばれています。

 

さらに最近では、

認知症の高齢者が認知症の高齢者を介護するのを「認認介護」と言うようになっています。

 

「介護する側」で配偶者の次に多いのが子供の21.8%。

さらに子供の配偶者の9.7%と続きます。

 

子供と子供の配偶者を合わせると 実に30%を超えているのですが、

高齢化社会が進む中でその比率が益々拡大する可能性も否定できません。

 

子供の世代で多いのは40代、50代。

この世代の方は両親が70代、80代の方が多く 両親の介護をするための「介護離職」の可能性が高い世代です。

 

また、40代といえば育児の負担も小さくはありません。

平成28年4月に内閣府男女共同参画局が発表した『育児と介護のダブルケアの実体に関する調査』によると、

育児と介護の「ダブルケア」を担う人は約25万人に達します。

 

ダブルケアとは? ⇒

https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/20/

 

このように「介護する側のリスク」は

日常生活に大きな負担を強いる危険性をはらんでいるのです。

 

介護や看護を理由に仕事を辞めた人は年間約9万人に上ります。

内訳は50代が46%、40代24%、30代10%と続きます。

 

介護に要する時間は 「ほとんど終日」「半日程度」が4割以上に及び、仕事との両立が難しくなります。

結果として離職をせざるを得ず、生活費にまで影響が及ぶことになるのです。

このように 「介護する側のリスク」で切実なのは 多くの「時間」を奪われるということです。

 

私も介護事業を初めて8年が経ちました。

介護する側のリスクとしては 「お金」の話をすることは多いですが実は、この「時間」というリスクも 大きな影響を与えることが増えてきています。

 

これからは、「時間」という視点で考えることも大切です。

 

介護支援コンサルタント 秦邦仁

 

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秦 邦仁
株式会社クローバー
代表取締役

2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。

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