こんにちは。
介護支援コンサルタントの秦です。
介護の仕事をしていると
「施設」と「在宅」はどちらがオススメですか?
(介護では自宅を在宅と呼びます)
このような質問を受けることが多々あります。
この質問を受けた時の私の答えは、
ズバリ!これです!
『オススメはありません』
このように、お答えさせていただいています。
この返答を聴いてビックリされる方も多いです。
しかし、
もちろん、ここで返答が終わるわけではありません。
この後に、しっかりお話しをさせて頂きます。
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答えは人それぞれ違うもの。
その答えを一緒に探すことが大切です。
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相談をいただいた息子さんや娘さんに対し
どのようなお話しをしているのかというと、
まずは「施設」と「在宅」の違いをお伝えするのではなく、
その前に考えなければいけないことがある、という事をお伝えしています。
では何を考えなければいけないのか?
それは、
相談に来られた方のこの先、介護が必要となるかもしれない
お父様、お母様のことです。
例えば、
●現在、どのような生活をしているのか?
・一軒家なのかマンションなのか
・ひとり暮らしか、家族と住んでいるのか
・近くに買い物できる場所があるのか
・近所の方との関係 等
●今まで、どのような人生を送って来たのか?
・生まれはどこか
・どんな仕事をされていたのか
・転勤があったのか
・趣味は何か
・子供さんやお孫さんは何人いるのか 等
●家族関係はどうなのか?
・子供が近くに住んでいるのか
・兄弟・親戚は近くにいるのか
・何かあった時にすぐに帰ってこれる人はいるのか 等
と、いったように、
まずは、しっかりとご両親の状態、状況を知ること。
これが大切なのです。
このように、お話しさせていただいています。
ここまでお話をすると、ほとんどの方が
「まずは、もっと父と母の事を知らないといけないですね!」ということになります。
そうなんです!
介護をどうするかの前に
まずは、ご両親のことを理解する。
これが重要です。
介護の説明は誰からでも受けることはできますが、
ご両親の事を理解すること、
ご両親のお話を聴くことは、ご家族の役割のひとつです。
また、ご家族がご両親に興味を持つことが、親子で話すきっかけとなり、
親子で話すことが認知症の予防や、家族の想いの共有にもつながります。
私もよくセミナーや講演会で
「家族で集まること」が最高の介護予防のひとつである。
ということをお伝えしています。
少し長くなりましたが、
介護のことを考えることも大切ですが
まずはご家族で集まり、セカンドライフ(老後)についてお話しすることをオススメします。