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 60代男性の「脳卒中」は10年間で2.5%増加

2012/03/03
★介護士日記
厚生労働省はこのほど、「平成22年国民健康・栄養調査結果」の概要を公表した。


結果は、「循環器疾患に関する状況」、「体型、食生活、運動に関する状況」、「たばこ、飲酒、睡眠に関する状況」、「健康寿命に関する状況」、「その他」に分かれている。


このうち、主な結果を紹介する。





【循環器疾患に関する状況】


○医師から「脳卒中」といわれたことがある人の割合は、男性5.7%、女性3.3%であり、平成12年の4.0%、2.2%に比べて増加。特に60~69歳では、男性は5.7%から8.1%に、女性は2.6%から3.9%に増え、増加幅が大きい。





○「心筋梗塞」といわれたことがある人の割合は、男性2.7%、女性0.9%、「狭心症」は男性3.8%、女性2.8%であり、いずれも平成12年の値とあまり変わりはなかった。





○高血圧の状況に関しては、最高血圧の平均値は男性133.9mmHg、女性126.2mmHgで、最低血圧の平均値は男性82.4mmHg、女性77.0mmHg。いずれも平成12年に比べて変わらなかった。


ただ、高血圧症を持つ人の割合は、男性60.0%、女性44.6%であり、平成12年の男性52.1%、女性41.9%と比較すると、特に男性で増加が見られた。なかでも70歳以上の男性の場合、74.0%から80.6%に増えており、増加幅が大きい。





○血糖値の平均値は男性103.8mg/dL、女性100.9mg/dL。平均12年は男性104.3mg/dL、女性100.9mg/dLであり、男女ともにやや低下していた。


一方で、糖尿病が強く疑われるものの割合は、男性17.4%、女性9.6%であり、平成14年の13.7%、7.0%に比べて、いずれも増加していた。


しかし、医療機関や健診で「糖尿病」といわれたことがある人のうち、過去から現在にかけて継続的に治療を受けている人の割合は、男性59.4%、女性62.7%であり、「これまでに治療を受けたことがない」人も、男性で26.3%、女性で23.9を占めた。





○循環器疾患の危険因子としては、喫煙、多量飲酒、肥満、食塩の過剰摂取、カリウムの過不足、運動不足などが挙げられる。このうち、平成15年と比べて改善していたのは、喫煙者の割合、食塩摂取量の平均値、運動習慣者の割合。一方、カリウム摂取量の平均値が悪化していた。








【たばこに関する状況】


○習慣的に喫煙している人の割合は、男女ともに年々減少。平成15年と比べると、男性は46.8%から32.2%に、女性は11.3%から8.4%に減った。





○受動喫煙については、「ほぼ毎日受けた」人の割合が、平成15年と比べて、家庭、職場、飲食店、遊戯場のいずれの場面でも減少していた。








【所得と生活習慣などに関する状況】


○世帯の所得が600万円以上の世帯員と比べて、200万円未満、200万円以上~600万円未満の世帯員は、女性の肥満者、朝食欠食者、運動習慣のない人、現在習慣的に喫煙している人の割合が高く、野菜の摂取量が少なかった。





◎厚生労働省 平成22年国民健康・栄養調査結果の概要

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代表取締役

2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。

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