2025年の老健、「包括ケアの中核に」- 全老健

全国老人保健施設協会（全老健）はこのほど、介護老人保健施設（老健）の将来像を提言した「2025年のあるべき『介護老人保健施設』の姿」を公表した。25年における老健の役割について、「要介護高齢者が安心して地域で生活を続け、あるいは看取りの時を迎えられるために役立つ、地域包括ケアシステムの中核的施設を目指すべき」と強調している。

　また、老健の管理体制については、基礎職種にかかわる経験に加え、研修などで在宅ケアに関する一定の知識や能力を習得した人に対して、管理者としての資格を与える方向性を提案。このほか、老健の居室に関しては、「個室化は絶対条件ではない」としながらも、「なじみの関係を作るユニットケアを推進することが望ましい」と提言している。

　今回の提言は、山田和彦会長の諮問を受け、学識経験者4人で構成する「老人保健施設の総合的な将来の在り方検討懇話会」が中間報告として取りまとめたもの。最終報告の時期は未定。