
「2022—これから10年、活躍できる人の条件」
神田 昌典
著(PHP研究所)
カリスママーケティングコンサルタントとして一世を風靡した著者の最新作。
あの分厚い「全脳思考」以降、著者の本には触れていなかったので久々な感じがします。
この本の冒頭にも触れられていますが、神田さん、ガンだったんですね。
無事完治されたようでよかったです。
さてさて。
数々の未来予想本が書店には平積みされていますが、神田昌典氏の考え方のベースはおなじみの「70年周期説」
歴史は70年周期で同じような事象が繰り返される、という理論です。
ここ数年の出来事について70年前の事象を照らしあわせてみると、確かに大きなトレンドが相似しているのが大変興味深いですね。
歴史の事象には波がある、というのはオカルトでもなんでもなく、あの田坂広志氏も「物事は螺旋(らせん)的に発展する」とおっしゃっています。
人々の行動が常に全体最適をめざしてバランスするという前提にたつと、大きく右に振れた後は、螺旋的上昇をともない左側に戻ってくるのだと思います。
70年周期説も、これと同じことを言っているのでしょう。
と、小難しい話はさておき、個人的になるほどと思ったのが、「10年後に会社はなくなる」という未来予想。
これ、まさに今私自身が実感していることです。
「は?
会社がなくなる?
ありえないよ」
おそらく殆どの人がそう思っていることでしょう。
これ、もう少し正確に言うと、「会社的なものがなくなる」ということだと思います。
時間的、金銭的、肉体的犠牲を払って通勤し、同じ箱の中で時間を過ごす。
管理のための管理システムを何重にも構築し、意思決定のスピードを遅らせ、責任の所在をあいまいにする。
今までもこれらのデメリットは顕在化していましたが、それでも他方でメリットがあったのでなんとか維持されてきました。
しかし、もはやデメリットの方が大きくなりすぎてしまっているのは誰しもがわかっていることだと思います。
これから活躍できる人の条件は、きっと、
・マルチタスクを動かせる
・最小限のユニットを運営できる
・ネットワークとコラボレーション志向である
といったあたりではないでしょうか。
すべてがこの本の通りになるとは思いませんが、少なくとも著者の主張を知って、「自分はこう思う」と自分のアタマで考えることが大切なんだと思います。
ではよい週末をお過ごしください。
感謝