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 避難時に役立つもの

2011/06/11
★介護士日記
3月の大震災の後、
介護を必要とする人と暮らす家族から、
「介護に役立つもので、不測の事態に備えておけばいいものはありますか」
という問い合わせがありました。
状況によって必要なものは異なるのですが、
「これがあれば何かと助かる」というものを紹介させていただきます。


横90cm縦60cm程度の使い捨て紙シートが市販されています。

これは防水性と吸水性もあるので、数枚あれば重宝です。

湿気を通さないため尿漏れがあってもこれを敷けば布団は濡れませんし、

自動車のシートに敷けばシートを守ってくれます。


震災の日、私は東京で2日間の研修をしていました。

自宅に帰れなくなった人はその会場で泊まることになったのですが、

このシートのおかげで寒さもしのげました。


パンツ型紙おむつも何かと役立ちます。

洗面器などにまず小さなレジ袋をかぶせ、その上にパンツ型紙おむつをかぶせます。

これで簡易おまるとして使えます。

紙おむつをかぶせることで排尿時には音もしませんし、

尿を吸収してくれるので臭いを軽減し、雑菌の繁殖も防ぎます。


以前「祖母がポータブルトイレで夜間に排尿するときの音が気になって困ります」という相談を受けたときに、

ポータブルトイレのバケツに紙パンツをかぶせておくことを提案しました。

おかげで音が気にならなくなったと喜んでくださいました。


レトルトパックの軟らか食も備えておけば安心です。

おにぎりやパンではのみ込みにくい方でも、これなら食べられます。

もちろん家族の食料にもなりますし、長期保存できるのもいい点です。

いつでも使えるものをうまく活用する、これは大切なことです。

使い方一つで、介護される方やする方の心身を守ることになるのですから。


高齢生活研究所所長●浜田きよ子


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秦 邦仁
株式会社クローバー
代表取締役

2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。

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