おはようございます。ヘルパーステーション介護のみかたです
おひとり暮らしのT様(90代男性)の家には使い込んだ洗濯物掛けがあります
実物はコチラです
(T様の了解を得て掲載しています)
もう挟むところもボロボロで、本人さんが洗濯物はされるので、不便ではないかな~?とずっと感じていました
先日、たまたまヘルパーが干している洗濯物を取り入れたときに、「Tさん、洗濯物干し使いづらくないですか?」と声をかけてみました
『確かに使いづらいんや』というTさん
ヘルパーが、「新しい物を買ったらどうですか?」というと
『それは、できん』というTさん
なぜできないんだろうと思ったので、できない理由を聞いてみました
実は、この洗濯物干しは十数年前に亡くなられた奥さんの形見だったのです
奥様が使ってた物なので、ずっとこの洗濯物干しを使いたいと教えてくれました
T様はこの日は、この話がスイッチとなり、色々と話してくれました
妻が生きている時は家事はすべて奥様がやってくれていたそうで、お亡くなりになられた後、ご自分で家事をされるようになり主婦の大変さに気付いた話だったり、奥様との出会いの話だったり、子育ての話、お仕事をされている時の話など、この日は色々と教えてくれました
そして、今でもこの洗濯物干しに洗濯物を干すときには奥様の事を思い出すそうです
T様のお話を聴いて、夫婦の絆の深さに気付かされたエピソードでした
Tさまが少しでも長く、ご自宅で、この洗濯物干しに洗濯物を干せるよう家での生活をサポートできたらと思います
※使用している写真は、ご本人・ご家族の了承を得て掲載させて頂いています。