さて、下記は何のランキングかわかりますか?
1位 蛙化現象
2位 うちゅくしい
3位 かわちい
3位 ちゅき
5位 知らんけど
6位 しごでき
7位 だるぅ
8位 それってあなたの感想ですよね
9位 粗品の呪い
10位 好(ハオ)
さて、なんの順位でしょうか?
実はこれ、
「2023年春の、今流行っている言葉ランキングです」
意味が分かる言葉はいくつありますか?
ちなみに1位の「蛙化現象」とは、本来は自分が好意を抱く相手から好意を抱かれたことで気持ちが冷めてしまう現象を指します。
毎年、世の中には新しい言葉がどんどん生まれています。
介護業界でも新しい言葉が次から次に生まれています。
少し前でいうと、
「老々介護」や「ダブルケア」
「介護離職」や「ヤングケアラー」と言った言葉が生まれました。
そして最近は「ビジネスケアラー」という言葉がメディアで取り上げられるようになってきました。
そこで今回は、ビジネスケアラーについてお伝えしたいと思います。
目次
・ビジネスケアラーとは?・働きながら介護を行う時の問題点・働きながら介護を行う時のポイント
ビジネスケアラーとは?
「ビジネスケアラー」とは、
仕事しながら家族の介護を行っている人のことを言います。
40代後半から50代後半で一気に急増する傾向が見られ、20代・30代にも1割弱いることが明らかとなっています。
経産省は審議会で、
「ビジネスケアラーは増加傾向で、
介護に起因した労働総量や生産性の減少が日本の労働損失に有する影響は甚大」と問題を提起しています。
仕事と介護の両立に向けた課題として、
職場・上司の無理解や初動支援の手薄さ、
介護保険サービスのカバー範囲の狭さなどをあげ、
「現状では従業員個人だけで対応するのは困難」と指摘しています。
経済産業省は令和5年3月14日に
産業構造審議会経済産業政策新機軸部会で、
2030年に家族介護者が833万人となり、その内ビジネスケアラーが318万人にのぼる見込みと発表しました。
その場合経済的損失は約9兆円となり、
対応として家事代行などの新たな受け皿サービスの整備、
サービスの質の担保などが必要としています。
働きながら介護を行う時の問題点
働きながら介護を行うことは、多くの人にとって大きな負担となることがあります。
 
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以下に、働きながら介護を行う際に起こりうる問題点をいくつか挙げてみます。
■時間の制約:
介護のために時間を割く必要があり、仕事との両立が難しい場合があります。
介護に必要なタスクや予定が増えると、仕事に十分な時間を割くことが難しくなります。効果的な時間管理やスケジュール調整が求められますが、それでもストレスや疲労が蓄積する可能性があります。
■心理的負担:
介護は身体的なケアだけでなく、感情的なサポートも求められます。
愛する人の健康状態の変化や制限された生活に対する心理的な負担が介護者にかかります。これにより、ストレス、不安、うつ症状などの心理的な問題が発生する可能性があります。
■仕事への影響:
介護のために仕事を休まなければならない場合、キャリアや職場での評価に影響を及ぼす可能性があります。
頻繁な休暇や遅刻、急なシフト変更などは、職場での信頼やパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。また、長時間の勤務や過度の負荷は、仕事と介護の両方に対するパフォーマンスや生産性に悪影響を及ぼすかもしれません。
■経済的な負担:
介護には経済的な負担が伴う場合があります。介護サービスや医療費、必要なケア用具や設備の費用などがかかるため、家計への負担が増える可能性があります。また、仕事と介護の両立により、所得やキャリアの成長に制約が生じることも考えられます。
上記のような問題があげられます。
働きながら介護をする場合のポイント
働きながら介護をする際には、以下のポイントに留意することが重要です。
■サポートの確保:
介護をするためのサポートを確保し、家族や友人、専門家などの協力を得ることが重要です。介護を一人で行おうとせず、周りの支援を受けることで負担を軽減することができます。
■スケジュールの調整:
仕事と介護の両立にはスケジュール調整が欠かせません。効果的な時間管理を行い、介護時間と仕事時間をバランスよく割り当てるようにしましょう。
■自分自身のケア:
働きながら介護をする場合、自分自身のケアを怠らないことが重要です。食事や睡眠、運動などを十分に行い、ストレスや疲れを解消することが大切です。
■休息とリフレッシュ:
定期的な休息やリフレッシュを行い、ストレスや疲れを解消することが重要です。自分自身の時間を確保し、趣味や興味を持つ活動を行うことでリフレッシュすることができます。
■職場とのコミュニケーション:
介護が仕事に影響を与える場合、職場とのコミュニケーションを大切にしましょう。事前に相談し、柔軟な対応を求めることができる場合もあります。
■将来のプランニング:
介護の期間や負担が増えた場合、将来のプランニングを行うことが大切です。介護サービスや施設の利用、仕事の変更や休職、社会的な支援などを検討し、将来の負担を軽減することができます。
まとめ
ビジネスケアラーのように、仕事をしながら親の介護を行う人が増えてきます。
そんな時に大切なのが誰に相談をするのか?ということです。
一人で考えるのではなく、介護の専門家にまずは話を聞いてもらうこと、これ本当に大切です。
私ども介護のみかたは介護が必要になった方やそのご家族に対し
介護の見方を伝え、その方達の介護の味方になりたい!と思っております。
いつでも相談いただけたらと思います。
介護支援コンサルタント
秦邦仁