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二兎追うものは一兎を得ず

2017/01/21
★介護士日記

おはようございます。

ヘルパーステーション介護のみかたです。

 

先日、ご利用者のT様(60代男性)と話をしていたら

『【二兎追うものは一兎を得ず】ということわざがあるけど、意味を知っているかな?』と質問を受けました。

 

T様、以前は日本全国を飛び回るお仕事(営業)をしていた方で

たまに教えてくれる言葉が深イイんです!

 

今回は

【二兎追うものは一兎を得ず】について教えてくれました。

 

聴きながらメモしたので、私なりにまとめてみました。

 

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本物(野生)の兎は、まず捕まえることができない。

 

この言葉から始まりました。

 

保護色だし、山の中で見つけるのは大変です。

おまけに、ものすごい速度で弾丸のように走ります。
普通の人間は、捕まえられないです。
走って追いつく相手じゃないのです。

 

ということで、兎は、追っかけたって捕まえることができない。
が、結論です。

 

では、そんな兎をどうやって捕まえるのか?


それには、捕まえるための知恵が必要です。
工夫が必要です。

 

なにも考えないで、ただ兎を追いかけていても捕まりません。

 

まず最初に行うのは、兎の習性を調べることです。

その習性がつかめたら、

その次に「だったらこうしてみよう」が大切になってきます。

 

習性が分かれば、

もしかしたら、捕まえるだけじゃなくて、繁殖させることもできます。
そうなると、いったい何兎得られるのでしょうか。

 

話を戻します。


たいてい、兎をつかまえる努力をしなかった人が、

二兎追うものは一兎を得ず。という言葉を使うんです。


努力した人は、捕まえられないなんて言わないんです。

どうかして捕まえるのです。

 

現在の世の中は、捕まえるという行動をする前に

あきらめてしまう人が多いと感じます。

 

まずは、やってみる。

これも大切です。


中途半端だろうが、何もしないより絶対いいのです。
やらないよりも、断然いいです。
なにしろ、やればやるほど、能力が増えるのだから。

しかし、なにも考えないでやるのではなく
相手の習性をまず調べましょう。

 

以上、まとめてみました。

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このT様、本人いわく

仕事をしていたときは、かなり売れていた営業マンだったそうです。

 

なぜ売れていたか自分で分析したら、

営業先に行って、自分ところの商品の説明をするのではなく

こんな話ばかりしていたからかな~と以前言われていました。

 

それを聴いて、なんとなくわかるような気がしました。

 

当事業所で、新しく始めようとしていることに対して

このT様の話から、考える視点を変えることができました。

 

ご利用者様の話を聴いていて思うのですが、

みなさん生きてきた知恵を多く持っています。

 

その知恵が、埋もれてしまうのはもったいないです。

もっと、もっと、そのような話が聴ける環境を作っていきたいと思います。

 

 

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秦 邦仁
株式会社クローバー
代表取締役

2011年に大分市で訪問介護サービス「ヘルパーステーション介護のみかた」を開所。自宅で元気に長生きできる独自のシステムを開発し、高齢者の生活をサポートしている。また、介護支援コンサルタントとして、小学校から老人クラブまで年齢層に関係なく介護セミナー活動も行っている。

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