訪問介護の中に「買い物」というサービスがあります。
買い物にひとりで行けなくなった方に対してのサービスなのですが、買い物のサービスにも種類があります。
①ご利用者様と一緒に買い物に行く。
②ホームヘルパーが買い物に行く。
③ご家族と手分けして買い物をする。
①は本人が買い物に行ける場合のサービスで、②と③は本人が行けない場合のサービスです。
この買い物のサービスにも、
介護のみかた的ヘルパーの仕事のひとつである、「ご家族の役割をとらない」というサポート内容が活用できます。
今回は、おひとり暮らしをされているＴ様のお話しです。
ご家族が車で20分ほどの所に住まれているので、週1回は家にＴ様の様子を見に来てくれています。
Ｔ様は、認知症と身体機能の低下から買い物に行けません。
介護のみかたでは、ご利用者様とそのご家族にサービスが始まる前に、介護の説明を詳しくするようにしています。
その中で、「ご家族の役割をとらない」ことの大切さもお伝えしています。
会議の時に、Ｔ様が買い物に行けないので買い物のサービスをして欲しいという話になりました。
すると、ご家族の方から
「私が、週に1回は母の所に来るので、その時に買い物をしてきていいですか？」
「これも、この前聴いた説明の中にあった、家族の役割をとらないにつながりますか？」という質問を受けました。
『もちろんです！』
『娘さんが買い物が出来る時は、是非お願いします！！』という話になりました。
そして、
娘さんに買い物をするにあたって、ひとつだけお願いをしました。
それは、買った物の写真を送って欲しいということ。
写真があると、
何をいつ買ったのか（食中毒予防）
どれだけ食べたかのか（食事量チェック）
このようなことを、ご家族と一緒に確認できるからです。
下記が、ご家族が送ってくれている写真です。
また、ご家族が旅行や用事があって買い物に行けないときは、この写真を見てホームヘルパーが買い物に行けるので助かっています。
これも、「ご家族の役割をとらない」というサポートのひとつの事例です。
Ｔ様の娘さんから
「毎週買い物をしていると、今までは知らなかった母の食べ物の好き嫌いがわかって嬉しいです」という言葉を頂きました。
こちらこそ、いつも買い物に行って写真を送って頂きありがとうございます。
Ｔ様、そして娘さん、これからもよろしくお願いします。
※使用している写真は、ご本人・ご家族の了承を得て掲載させて頂いています。
※掲載している文章はこちらの解釈が含まれている場合があります。
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