「書は心の画である」

玄関のドアを開け

「こんにちは～」

「介護のみかたヘルパーの田北です」と声をかけると

『は～い、あがりよ。』と、

ひとり暮らしのT様の声。。。

家に上がり、居間をのぞいてもT様の姿がありません。

「Tさ～ん」と、私。

『こっち、こっち』と、T様。

お座敷の方から声が聞こえたので行ってみると

何か書かれているではありませんか！！

私の気配を感じたT様は、

『ちょっとまってな、あと3文字で終わるから』と言ってサッと文字を書きました。

えっ、なに、なに、なにと考える暇もないくらいにサッと書き上げたのです。

出来上がりはこちらです。

上手すぎですよね

毎年、色々な所から

書を頼まれて書くことがあるというお話は聴いていなのですが

実物を見て、これは頼まれるよな～と思いました。

なんとT様、年齢は90歳を超えています。

本当にすごいです！

この書を見て

少しでも長くT様が書をかけるよう

在宅での生活をサポートしていこうと思いました。

サービスが終わり記録を書いているときに、

『今度、あんたも書いてみるかえ？』と言われましたが

丁重にお断りさせてもらいました